お久しぶりでございます!
前回書きました記事「返事が来るファンレターの書き方!」を、とてもたくさんの方に読んで頂き、ありがとうございます!!
前回がファンレターを書く上での大まかな流れでしたので、今回はもう少し掘り下げて内容についてお話してみたいと思います!
出だしが肝心!? 手紙の1行目!!
『はじめまして』のお手紙であれば、そのとおり「はじめまして。○○と申します。」と書き始める人が多いと思います。これはこれでもちろん良いのですが、この書き出しは1通目のファンレターにしか通用しません。
お誕生日やクリスマス・元旦など特別なイベントではそれぞれの挨拶がありますが、2通目からのファンレターはどうやって書き始めればいいんだろう? と悩みますよね。
手紙をお出しする相手の役者さん・作家さんのタイプにもよりますが、2通目や3通目くらいでしたら、無難な季節のご挨拶を入れた方が相手にも丁寧な印象を与えることができます。
季節のご挨拶と言うとビジネス文書のようなお堅いイメージを持たれるかもしれませんが、それほどかしこまらずに書く方法はあります!
例えば、
- 春……日差しが暖かくなりましたね、桜が咲き始めました
- 夏……毎日暑い日が続きますね、セミが鳴く季節になりました
- 秋……暑さも落ち着いてきました、葉が色づいてきましたね
- 冬……すっかり寒くなりました、こちらは雪が降っています
などのように、普段の生活の中から感じる季節の移り変わりを少し含ませるだけで、手紙の印象がグッと変わります。
日常からこういった情報を感じ取る感性は、日々養われるものなのでアンテナを常に張っておきましょう!
そういった些細な変化を感じ取れる鋭い感性を持っていれば、お手紙を渡したい憧れの役者さんの舞台や、連載をしている作家さんの作品を見たときも、感じ方が変わってくるはずです。ファンレターを書き続ける際のマンネリ化も防ぐことができます。
何通か手紙を書き慣れたあたりで『こんにちは』など、フランクなご挨拶を初めてもいいかもしれませんね。
サイン会や舞台イベントなどで直接ファンレターをお渡しできそうな機会であれば、『○○(イベント名)公演、お疲れ様でした』などの書き出しも簡潔で良いと思います。
ただし、何通も同じような書き出しが続かないように注意してください。変化をつけることで、相手も手紙を読むのが楽しくなってくれるかもしれません!
私が今まで書いてきたファンレターの中で、わりと奇抜な書き出しをしたのは、お相手の役者さんが愛読している小説の冒頭を引用したものです。
上記のような変わったことをやってみるのも個性を出す上では大切なことですが、くれぐれもお渡しする相手の方が良い気持ちで受け取って貰えるものにしましょう!
ファンレターを書くときは『敬語』と『ため口』どっちがいいの??
結論から言いますと、敬語の方が良いです。
まだ1通2通程度のファンレターを送っているだけだったり、サイン会や舞台イベントなどで直接お会いしたことがない人なら尚更です。
自分は友達ではなく、ファンだということを忘れないでください。
ファンとして敬う気持ちがあれば、ファンレターを送る相手がたとえ年下であっても、敬語を使うことは苦ではないでしょう。
まだそれほど知らない人から、いきなりため口をきかれたらどうでしょうか? なんとも感じない人もいるかもしれませんが、馴れ馴れしいなと感じる人もいます。
ため口が許されるのは、イベントなどへは必ず足を運び、ファンとの少ない交流時間にその方と会話を弾ませることができるような、すでに認識されているファンの特権だと思っていた方がいいでしょう。
ちゃんと敬語が使えるということは、相手サイドからあなたへの印象は良くなります。少なくとも、悪い印象は持ちません。
敬語もかっちりと使うのではなく、手紙に書く文章を話し言葉のようにすれば、少し角が取れますよ♪
ファンレターを送る相手は、自分以外にもたくさんのファンを抱えているのです。数多く送られてくるファンレターの中には、ファンの度を超したストーカーまがいなものや、アンチからの誹謗中傷なども少なからずあるでしょう。その中で常識的な手紙を書けるということは、ご本人に読んで貰えるチャンスが増えるということです!
所属事務所宛にファンレターを送った場合には、事務所のスタッフさんが先に目を通すこともありえますので、丁寧な印象を持たれる手紙が書けるように心がけましょう。
大人としてのマナー!? ついやってしまうアレに気を付けて!
いざファンレターを書こうとして、手に持ったペン!
さすがに鉛筆やシャープペンという人はいないと思います。
じゃあ、黒のボールペン? 色の付いたカラフルなサインペン?
どちらも間違いはないと思います!
黒ボールペンのメリットは、一般的であるからこそ誰にでも受け入れられやすく、常識的な人間であるという印象を持たせます。
しかし黒のボールペンであるなら、消せるインクのものを使ってはいけません!
「消せるから、字を間違えても書き直せる」と思って使用してしまうと、肝心のファンレターが読めなくなってしまう可能性があるからです。
インクが消える原理は摩擦熱によるものなので、夏の猛暑や暖房器具の温風に晒されることで手紙の中身が消えてしまうことも十分考えられます。
なので、インクが消えない通常のボールペンを使ってください。
事前に下書きをしていれば、書き間違えることもかなり減るので、レターセットで書く前にちゃんと下書きをしましょう!
カラーペンのメリットは、他のファンの方からの手紙と差別化できたり、文字色から差出人自身をイメージされやすい点にあります。
カラーペンを使用したいときは、黄色などの文字が見えにくい色は避けましょう。
濃い目のハッキリとした色を選び、その色で統一してください。何色も使用しないこと!
もちろん、カラーペンであっても消えるインクのものは使用しないようにしてくださいね。
気持ちを込めて丁寧に書くことを忘れずに!!
手紙は長すぎず、短すぎず。ベストは、便せん2枚!
大好きなあの人にファンレターを書こうと意気込んで、便せんを何枚も使用して書きたいことを全て書いても、長すぎて文章がダラけてしまえば、読む相手にもそれが伝わってしまいます。
だからといって便せん1枚じゃ、物足りないどころか素っ気ない。
使用するレターセットにもよりますが、便せんは2枚(行数が少なければ3枚)くらいが丁度良いです!
私自身も今までもらった手紙の中で、便せん2枚程度が読みやすいと感じた経験がありました。
便せん2枚は伝えたいこともまとめられますし、読んでもらう側にも退屈させない長さになります。
ご挨拶からはじまり
今現在活躍されている作品の感想
具体的に心に残ったセリフやシーンを1~2つ
なぜ心に刺さったか(「力強いセリフを聞いて、元気をもらいました」など、自身のエピソードを交えると◎)
今後の活動情報が出ている場合、それに対する期待(ただし「○○してください」などの要望は厳禁)
おわりに応援メッセージ
書いた日付(年月日)と差出人名
このような流れであれば、便せん2枚に収まります。
1通の手紙にたくさんの情報を詰めるより、1作品1レターくらいの情報量でこまめにファンレターを出す方が効果的です!
手紙を出す数が多ければ、単純に見てもらえる確率も上がるわけです。何通も手紙を書けば、その分ファンレターの腕も上がります。
同じ差出人の封筒がいくつもあれば、もらった相手も「この人は、いつも見てくれている」と感じてくれることでしょう。
名前を目にする機会が多ければ、それだけ名前を覚えてもらえるチャンスも増えるので、認識してもらえる可能性も増えます!
さらっと読めて気持ちの良いファンレターを目指しましょう!
主役が誰なのかを考え、自分語りに気を付けよう!
憧れの人のことをあれこれと書きたいはずなのに、気がつけば自分語りをしていませんか?
役者さんにしろ、作家さんにしろ、表現者と呼ばれる方たちは見られることが仕事です。
なので、表現者はファンにどう見られているのかを知りたいのであって、ファン自身のことを知りたいわけではありません。
しかし表出した作品で、ファンが感銘を受けてくれたのであれば、それを喜ばない表現者はいないでしょう!
上で書いたように、「力強いセリフを聞いて、元気をもらいました」など自身のエピソードは良しとしました。
では具体的にどういうものが自分語りで、どういうものがエピソードになるのか例を挙げてみたいと思います!
- 初めての手紙には自己紹介を書くと思います。そのときに「大学生です」「会社員です」など自分の社会的立場を簡潔に伝えるのは○、「私は○○県出身で、今は東京に住んでいます。○○大学の○年生です」のような、相手にとって不必要な情報が多すぎるは×(出身地や母校が同じなど共通点がある場合は除きます)
- その人に憧れて同じ道を行きたいと決意したとき、「作品を読んで、自分も○○のような強いキャラクターを描きたい」など作品主体は○、「私は小さい頃から漫画家を目指していて、何年も睡眠時間を削って毎日書き続けています」など自分主体は×
違いがわかりますか?
私を見て欲しい、知って欲しいというのが、文章からもにじみ出ているのが自分語りです。
こんな内容のファンレターでは相手にされません。最後まで読んでくれることは無いでしょう。
作品を見て欲しい、名前を知って欲しいのは表現者の人たちの方です。
作品を見てあなたはどう感じたのか、あなたの人生にどんな影響を及ぼしたのか、それがエピソードになります。
不要な自分語りをしていないか、何度も読み直してからファンレターを出しましょう!
最後に……
今回はファンレターの内容に関する記事でした。
ファンレターを書く上での下準備や心構えは「返事が来るファンレターの書き方!」に書いてますので、合わせて読んでみてくださいね!
私自身もファンレターを書き続けたことにより、お返事を頂いたり、好きな役者さんに認識して貰えた経験があるので、少しでもお役に立てられたら嬉しいです。